ミルメルシーのゆりえです。
私の母は、大きなカバンをいくつも持ち、朝も昼も夜も働いてきた、忙しい人です。
性格は男みたいで、白黒ハッキリ!
グレーは嫌いな人でした。
昔、幼稚園教諭をしていて
「先生をしている親の子供は、甘やかされて育つ子が多い」と言われたのか耳にしたのか、しつけは厳しいほうだったと思います。
私の友人にも、私と同じように注意する人だったので、
「ゆりえのお母さんて怖いよね」
って言われて、なんで私のお母さんは優しくないんだろうって悲しく思った事もありました。
でも、誰かに母の事を悪く言われる事も悲しかった。
子供の頃、母によく言われた事は、
「お姉ちゃんだから、我慢しなさい」
「弟の面倒を見てね」
「いい子にしなさい」
でした。
「お姉ちゃんだから、我慢しなさい」って、
お姉ちゃんに産んでって頼んでないのにって思っていました。
だから、弟が羨ましかった。
お母さんは弟の方が可愛いんだと、思っていました。
私が我慢をして、いい子にして、弟の面倒を見ていると褒めてくれました。
だから、我慢をして、いい子にして、誰かの面倒を見ていれば褒められるんだと思いました。
これが、私がいい妻、いい嫁になろうとした原点だったのだと思います。
でも、母は私よりも、もっと我慢をして、いい妻、いい嫁、いい母親になろうとして、耐えてきた人でした。
泣いてる姿を、昔はよく見ました。
なにか起きるたびに、自分が〇〇しなければと、決めて生きてきた人なんだと、母と似た思いをして、今理解する事ができました。
自分が、めいっぱいカバンを持っている事に気付くこともできないくらい、頑張る事が当たり前になっていたのだと。
私が心のクセを変えた事で、母も心のクセを変え始めました。
今、仕事をしながらですが、やりたい事をしています。
だから、とても楽しそうです。
こんなにお母さんが笑ってる顔、私初めて見るかもなぁって。
今では、グレーを許せる人になりました。
「どっちでもいい」が口癖になりました。
年齢は違いますが、好きな事を一緒にできる仲間も見つかりました。
自分以外のカバンを、まだいくつか持っていますが、前よりは少なめで、何より楽しそうだから、まあ良しとしましょう。
自分以外のカバンを、いくつも持っていた母が、自分だけのカバンにするには、多少時間がかかるけど、
自分のカバンだけになったら、やりたい事をしっかり掴んでね!
そしたら、もっとステキになれる!
これからは、いっぱいいっぱい楽しんでね!
これを、素直に言えたら良いのですが、
母には、なかなか素直になれません(笑)